「学校の勉強に追いつける?」と心配になっている親御さまへ
学校を休む日が続くと、「授業がどんどん先へ進んでいる」「このまま勉強が遅れたらどうしよう」と心配になる親御さまもいると思います。
特に中学2年生になると、高校受験も少しずつ現実的になり、「今からたくさん勉強しないと追いつけないのでは」と焦ることもあるでしょう。
不登校で学習に遅れがあっても、そこから学び直していくことはできます。
ただし、すべてのお子さまが「できるだけ早く学校と同じ進度に追いつくこと」を最初の目標にする必要はありません。
まず確認したいのは、今どこまで理解できているのか。そして、勉強することで何を目指したいのかということです。
この記事では、不登校のお子さまの勉強の遅れが気になったときに、どこから考えれば良いのか、前の学年へ戻っても良いのか、高校受験を考える場合はどうするのかを紹介します。
まず「学校の授業からどのくらい遅れているか」だけを見ない
学校の授業は中学2年生の内容まで進んでいるのに、お子さまは中学1年生の途中から十分に勉強できていない。
そんな状況を見ると、「1年分遅れている」と考えてしまうかもしれません。
ただ、学校を休んでいる期間が同じでも、自宅で勉強を続けているお子さまと、ほとんど勉強できていないお子さまでは現在の学習状況が違います。
Preステップオンラインでは、最初に学校との差だけを見るのではなく、現在のお子さまがどのような学習をしているのかを確認します。
特に確認するのは、
・どの単元を勉強しているか
・どのくらいの時間取り組んでいるか
・どの教材を使っているか
です。
学校との差だけを見て「こんなに遅れている」と考えるのではなく、まずはお子さま自身の現在地を知るところから始めてみてください。
「学校の授業に追いつくこと」が本当のゴールなのかを考える
現在の学習状況がわかったら、次に考えたいのが何のために勉強するのか」です。
Preステップオンラインでは、「学校の勉強に追いつくこと」をすべてのお子さまに共通するゴールにはしていません。
勉強することで何を目指すのかは、一人ひとり違うからです。
高校受験に向けて準備したいお子さまもいれば、まず学習する習慣を作りたいお子さまもいます。
そのため、
「学校ではここまで進んでいるから、急いでここまでやらなければならない」
と大人だけで決めるのではなく、まず何を目指して勉強するのかを考えます。
そして、親御さまの希望だけではなく、お子さま自身がどうしたいと思っているのかも聞いてみてください。
勉強の前に「この先生の授業なら受けられそう」を作る
勉強が遅れていると、「少しでも早く問題を解かせた方が良い」と考えたくなるかもしれません。
ただ、本人が勉強に強い抵抗を感じている場合、教材や学習時間だけを決めても、なかなか続かないことがあります。
Preステップオンラインでは、コミュニケーションを中心とした学習モチベーション作りを第一にしています。
授業でも、最初から問題を解くことだけを優先するのではなく、雑談をしながら講師との関係性を作ります。
好きなゲームや動画、最近あったことなど、勉強とは直接関係のない話をすることもあります。
そうしたやり取りを通して、
「この先生なら話しやすい」
「この先生の授業なら聞いてみよう」
と思える環境を作り、そこから学習へつなげていきます。
何を勉強するのかと同じくらい、勉強に向かいやすい状態を作ることも大切です。
今の学年にこだわらず、前の学年まで戻っても良い
中学2年生だから、中学2年生の内容だけを勉強しなければならないわけではありません。
Preステップオンラインでは、お子さまの学習モチベーションを上げるために必要であれば、以前の単元まで戻ることもあります。
たとえば、中2の数学に取り組んでも、その土台となる中1の内容が十分にわかっていなければ、問題を解くこと自体が苦しくなることがあります。
そんなときは、一度わかるところまで戻ってみます。
「わからない」を繰り返すより、「これならわかる」「これならできる」という経験を作ることで、次の学習へ進みやすくなる場合があります。
前の単元へ戻ることは、単純な後退ではありません。
この先の学習を理解するための土台作りと考えることもできます。
「何時間勉強すれば追いつく?」だけでは決められない
「1日何時間勉強すれば学校に追いつけますか?」
親御さまとしては気になるところだと思います。
ただ、必要になる学習量は、現在の学習状況だけで決まるものではありません。
勉強することで何を目指すのかによって変わります。
Preステップオンラインの授業は1回40分ですが、それ以外の時間にどのくらい勉強するかは一律には決めません。
高校受験に向けて準備したいのか、まず勉強する習慣を作りたいのかによっても変わります。
また、大人から見れば「もっと勉強した方が良い」と思っても、今のお子さまがその量に取り組める状態とは限りません。
「どのくらいやった方が良いか」だけではなく、「今、どのくらいなら取り組めそうか」も一緒に考える。
この視点を持ってみてください。
「勉強したくない」と言われたら、方法の方を変えてみる
学習を始めても、お子さまの反応があまり良くないことがあります。
そんなときに、
「やる気がないから無理」
と決めてしまう必要はありません。
教科を変える、単元を変える、教材を変える、以前できていた内容へ戻るなど、方法の方を変えてみることもできます。
今の内容が難しすぎるなら、わかるところまで戻る。教材があわないのであれば、別の方法を試してみる。
本人だけを変えようとするのではなく、「何を変えれば本人の反応が変わるのか」を探すことも一つの方法です。
高校受験が気になっても、基礎を飛ばさない
中学2年生になると、「前の単元まで戻っていたら、高校受験に間に合わないのでは」と心配になることもあるでしょう。
ただ、基礎が十分にできていない状態で受験勉強だけを進めても、うまく理解につながらないことがあります。
基礎がなければ、その上に受験勉強を積み重ねることも難しくなります。
そのため、必要であれば以前の内容へ戻ります。
そのうえで、
お子さまはどんな進路を考えているのか
現在どのくらい学習できているのか
今からどのくらい取り組めそうなのか
を見ながら、今後の学習を考えていきます。
高校受験を考える中で「内申点はどうなるの?」と気になった場合は、こちらの記事も参考にしてください。
自宅学習は「続けられる方法」を考える
不登校になると、「学校へ行っていない時間があるのだから、その分勉強できるのでは」と思うこともあるかもしれません。
ただ、家にいる時間をすべて勉強に使う必要はありません。
大切なのは、お子さまが続けられる学習になっているかです。
教材をたくさん用意することよりも、今使っている教材の中から取り組みやすいところを探す方が良い場合もあります。
少し取り組んでみて、本人の反応を見る。難しければ内容や方法を変えてみる。
最初から完璧な勉強法を決めるのではなく、お子さまの様子を見ながら調整してみてください。
また、自宅学習と出席扱い制度について詳しく知りたい場合は、こちらの記事で紹介しています。
親御さまだけで「早く追いつかせる」と決めなくても良い
勉強の遅れが気になると、
「今日は何ページやった?」
「このままで高校受験は大丈夫?」
「もっと勉強しないと追いつかないよ」
と言いたくなることもあると思います。
親御さまが焦るのは、お子さまの将来を考えているからこそだと思います。
ただ、実際に学習するのはお子さま本人です。
親御さまが思っている目標と、お子さまが今考えていることが違う場合もあります。
Preステップオンラインでも、親御さまから学習の遅れについて相談を受けたときには、お子さま本人の気持ちも確認します。
「学校に追いつくために勉強しなさい」と決める前に、
「これからどうしたい?」
「勉強についてどう思っている?」
と聞いてみる方法もあります。
親子だけでは話しにくい場合には、学校の先生や塾など、第3者に入ってもらっても良いでしょう。
「追いつく」より先に、また勉強してみようと思える状態を作る
不登校で勉強が遅れていると、「早く取り戻さなければ」と焦ることもあります。
ただ、学校との差だけを見て勉強量を増やしても、お子さまが勉強からさらに離れてしまえば続きません。
まず確認したいのは、
今どの単元を勉強しているのか。
どのくらいの時間取り組めているのか。
どんな教材を使っているのか。
そして、勉強することで何を目指したいのか。
です。
必要であれば以前の単元まで戻っても良いと思います。
Preステップオンラインでは、学習をどれだけ進めるかより先に、コミュニケーションを通して「また勉強してみよう」と思える状態を作ることを大切にしています。
「学校に追いつく」は、その先に考えられる目標の一つです。
お子さまの現在地、目標、気持ちを見ながら、今できるところから考えてみてください。
勉強を再開するきっかけを、一緒に探してみませんか
「どこまで戻れば良いかわからない」
「親が勉強の話をすると嫌がる」
「高校受験を考えると焦るけれど、本人はまだ勉強する気になれていない」
そんなときは、家庭だけで学習方法を決めるのが難しいこともあります。
Preステップオンラインでは、現在取り組んでいる単元・時間・教材を確認しながら、お子さまの目標や気持ちにあわせて学習内容を考えます。
また、最初から勉強を進めることだけを目的とせず、講師とのコミュニケーションを通して関係性を作り、学習に向かいやすい環境を整えることを大切にしています。
原 匠(はら たくみ)
Preステップオンライン 統括責任者。15年以上にわたり、不登校や行き渋り、発達特性、完璧主義などによる学習の悩みを抱える多くのお子さまとその親御さまのサポートに携わる。教育のプロとして、単なる知識の詰め込みではない「失敗を歓迎し、一人ひとりの安心できる場所となるコミュニケーション重視の家庭学習システム」を提唱し、数多くの家庭の悩みを解決に導いている。