学校に行けない期間が続くと、親としては学習の遅れが気になることもあるでしょう。
2026/10/09
お役立ちコラム学校に行けない期間が続くと、親としては学習の遅れが気になることもあるでしょう。
そのときの選択肢の一つがオンライン授業です。
文部科学省も、不登校の子どもへの支援としてICTを活用した学習支援など、多様な教育機会を確保する必要があるとしています。
出典:文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(令和元年10月25日)
ただし、「不登校ならオンライン」ということではありません。
通塾が合う子もいれば、一人で教材を進める方がやりやすい子もいます。
オンライン授業も、本人に合う学習方法を探す中の一つの選択肢として考えましょう。
Preステップオンラインでは、オンライン授業のメリットの一つを、家庭学習を習慣にするきっかけを作りやすいことだと考えています。
これは、不登校の子どもだけに限ったメリットではありません。
子どもが日常の中で長く過ごしている自宅を、少しずつ「学習する場所」にしていくことができます。
通塾の場合は、着替えたり、移動したり、決まった場所まで行ったりする必要があります。
オンライン授業なら、自宅から参加できます。
毎週決まった時間に授業を受けたり、授業の前後に少し問題を解いたりすることで、家で勉強する時間を作るきっかけになります。
通塾の場合、基本的には自宅から通える範囲で塾を探します。
オンラインなら、住んでいる場所に関係なく、サービスを選べます。
これは大きなメリットですが、同時に「候補が多すぎて選べない」という悩みにつながることがあります。
料金を見るのか。
授業内容を見るのか。
先生とのコミュニケーションを見るのか。
学び直しへの対応を見るのか。
何を重視するかによって、合うサービスは変わります。
だからこそ、オンライン授業を探し始める前に、
「なぜ今、オンライン授業を探しているのか」
を一度整理してみることが大切です。
自宅で受けられるオンライン授業は便利ですが、自宅だからこそ集中できない場合があります。
たとえば、
場所を変えた方が気持ちを切り替えやすい
自宅ではどうしても勉強する気分にならない
小さいきょうだいがいる
家族の生活音が気になる
落ち着いて授業を受けられる場所がない
といった場合です。
その場合は、オンライン授業にこだわる必要はありません。
「家から受けられるか」ではなく、「本人が家で学習しやすいか」まで確認することが大切です。
環境を変えた方が集中できる子であれば、通塾や別の学習場所の方が合う場合もあります。
オンラインで学ぶ方法にも違いがあります。
代表的なのが、録画された授業や教材を自分で進める方法と、先生とリアルタイムで話しながら授業を受ける方法です。
どちらが良いかは、その子によって違います。
自分の好きな時間に、自分のペースで進めたい子なら録画型が合う場合があります。
一方で、一人ではなかなか始められない子や、人との関わりがある方がやる気につながる子なら、リアルタイム型が合うこともあります。
Preステップオンラインでは、先生とリアルタイムで会話することを大切にしています。
先生との会話や関係ができることで、
「今日は先生と話す日だからやってみよう」
「次も少しやってみよう」
と、学習へのモチベーションを保ちやすくなると考えているためです。
大切なのは、録画型とリアルタイム型のどちらが優れているかではありません。
本人がどのような形なら続けやすいかを考えて選びましょう。

Preステップオンラインでは、オンライン授業を選ぶときに先生との相性を特に大切にしています。
有名な塾だから。
友人から紹介されたから。
きょうだいが通って良かったから。
こうした情報も選ぶきっかけにはなりますが、それだけで本人に合うとは限りません。
同じ塾でも、担当する先生によって授業の進め方やコミュニケーションは変わります。
そのため、
本人が先生と話しやすそうか
子どもに合わせて進めてくれるか
わからないときに質問できそうか
本人が無理をしていないか見てもらえそうか
相性が合わない場合に相談できるか
などを確認してみましょう。
特に、人との関わりが学習を続けるきっかけになる場合、料金や教材だけではなく、「誰と学ぶか」は大切な判断材料です。
オンライン授業を選ぶときは、サービス内容だけではなく、その塾が何を大切にして子どもと関わっているのかを確認してみてください。
成績アップを最優先にしているのか。
学習習慣を作ることを重視しているのか。
先生とのコミュニケーションを大切にしているのか。
学び直しに対応しているのか。
塾によって考え方は異なります。
家庭が大切にしたいことと、塾が大切にしていることが合っているかを見ることが、オンライン授業選びでは重要です。
無料体験というと、
「授業がわかりやすかったか」
「子どもが楽しそうだったか」
を確認するイメージがあるかもしれません。
もちろん、それも大切です。
ただ、それだけではなく、今なぜ塾を探しているのかを伝え、その悩みにきちんと答えてくれるかを確認してみましょう。
たとえば、
「学校へ行けておらず、半年ほど勉強が止まっている」
「家庭学習がほとんどできていない」
「親が勉強の話をすると嫌がってしまう」
など、実際に困っていることを伝えます。
そのうえで、その塾がどのような方法を提案してくれるのかを聞いてみましょう。
また、難しいことを「難しい」と言ってくれるかも確認したいポイントです。
何でも「できます」と言うのではなく、
「今はこの方法だと負担が大きいかもしれません」
「まずはこちらから始めた方がよいと思います」
など、本人の状況を見ながら率直に話してくれるかを確認しましょう。

オンライン授業を始めると、
「家にいる時間が長いから、もっとできるのでは」
と思うこともあるかもしれません。
しかし、オンラインだから長時間勉強できるとは限りません。
最初は、本人にとって無理にならない程度から始めることを大切にしましょう。
30分ならできるのか。
10分程度から始めた方がいいのか。
1教科だけなら取り組めそうなのか。
本人によって違います。
最初から学校の進度に追いつくことだけを目標にせず、まずは無理なく学習できる時間を作ります。
学習の遅れがあり、「そもそもどこから勉強すればいいかわからない」という場合はこちらの記事でも学び直しの考え方を紹介しています。
オンライン授業は家で行うため、親から授業の様子が見えやすくなります。
そのため、
「ちゃんと聞いてる?」
「今日何を勉強したの?」
「宿題は終わった?」
と確認したくなることもあるでしょう。
ただ、毎回細かく確認されることは本人の負担になります。
大切なのは、子どもにとって負担にならない関わり方を探すことです。
困っているときには声をかける。
本人が話したいときには話を聞く。
特に問題がなさそうなら少し離れて見守る。
1つの関わり方に固定せず、本人の様子を見ながら距離を調整していきましょう。
オンライン授業を始めても、途中で本人が嫌がったり、負担を感じたりする場合があります。
そのときに、すぐ
「オンライン授業は合わなかった」
と決める必要はありません。
まずは、どこを調整すれば本人の不安や負担を減らせるのかを考えてみましょう。
たとえば、
授業時間を短くする
授業回数を変える
学習内容をやさしくする
担当する先生を変更する
授業の進め方を相談する
親の関わり方を変える
などがあります。
特にPreステップオンラインでは、人との関わりを大切にしているため、続かないときには先生との相性も確認したいポイントだと考えています。
本人が先生と話すこと自体を負担に感じている場合は、担当変更などを相談することも選択肢です。
オンライン授業を始めると、
「テストで何点上がった?」
「何時間勉強できた?」
という数字に目が向きやすくなります。
もちろん、学力や学習時間も確認していく必要があります。
ただ、Preステップオンラインでは、その前に「本人にとって授業が苦になっていないか」を見ることを大切にしています。
授業の日になると強く嫌がっていないか。
無理をして続けていないか。
先生との時間を苦痛に感じていないか。
まずは、本人が無理なく学習を続けられる状態を作ります。
そのうえで、学習時間を増やすのか、点数を目標にするのか、次の目標を本人と一緒に考えていきます。
親が、
「ここなら合いそう」
と思うオンライン塾が見つかった時に、本人が「やりたくない」「合わない」と感じた場合は、すぐに親か子どものどちらか一方の意見だけで決めるのではなく、まず話し合ってみましょう。
親から、
「こういうところが今のあなたに合いそうだと思った」
と理由を伝え、本人も納得できるのであれば、一度試してみる方法もあります。
ただし、本人の抵抗が強く、納得することが難しいのであれば、無理に始めず別の方法を考えます。
オンライン授業を始めること自体をゴールにしないことが大切です。
義務教育段階の不登校の子どもが、自宅でICT等を活用して学習した場合、一定の要件を満たせば、在籍校の校長の判断によって指導要録上の出席扱いになる場合があります。
文部科学省は、民間事業者のICT教材やパソコンによる個別学習、学校から自宅へのオンライン授業などを対象となり得る学習活動の例として示しています。一方、全国一律の認定基準ではなく、子どもの状況や学校・地域の実態を踏まえて判断されます。
そのため、オンライン授業を受ければ自動的に出席扱いになるわけではありません。
出席扱いを希望する場合は、利用するサービスを決める前後から在籍校へ相談しておくことが大切です。
詳しい条件や学校への相談方法はこちらの記事で紹介しています。
関連記事:不登校の自宅学習と出席扱いについて
オンライン授業は通塾できる範囲に縛られにくいため、さまざまなサービスから選べます。
だからこそ、
「どこの塾が有名なのか」だけで決めないことが大切です。
家庭学習を習慣にしたい。
先生とのコミュニケーションを大切にしたい。
学習の遅れを少しずつ取り戻したい。
本人が無理なく続けられることを優先したい。
家庭によって目的は違います。
まずは「なぜ今、オンライン授業を探しているのか」「何を一番大切にしたいのか」を整理してみましょう。
そして、実際に無料体験などを受けながら、本人と先生の相性を確認します。
Preステップオンラインでは、特に本人にとって授業が苦になっていないか、先生との関係を作れているかを大切にしています。
オンライン授業を選ぶことをゴールにせず、本人が続けられる学び方を探していきましょう。
「家で勉強する習慣がほとんどない」
「一人でオンライン教材をやっても続かなかった」
「どんな先生なら子どもに合うのかわからない」
Preステップオンラインでは、現在の学習状況や目標を確認しながら、必要に応じて前の学年まで戻り、本人が無理なく取り組めるところから学習を進めます。
また、教材を進めることだけではなく、先生とのコミュニケーションを通して安心して学べる関係を作ることも大切にしています。
点数だけをゴールにせず、まずは本人にとって負担にならない形で学習を続け、その先の目標を一緒に考えていきます。
Preステップオンラインの不登校への支援についてはこちらをご覧ください。

原 匠(はら たくみ)
Preステップオンライン 統括責任者
15年以上にわたり、不登校・登校しぶりなど、さまざまな悩みを抱える子どもと親の学習支援に携わる。
「失敗を歓迎し、一人ひとりの安心できる場所となるコミュニケーション重視の家庭学習システム」を提唱し、一人ひとりの状況に合わせた学習支援を行っている。
学習への取り組み方やモチベーションなど、いま気になっていることを相談できます。
お子さまの今のつまずきの状況を確認し、理解度にあわせた授業で、「わかった」「できた」を実感できます。
学年や学校進度にあわせた計画ではなく、今のお子さまに必要な単元を選んだ学習計画をご提案します。