はじめに:テスト返却で大ショック、でも焦って塾に行くのは待って!
学校から返ってきた定期テストの結果を見て、「30点以下……」と言葉を失ってしまった経験はありませんか?
「このままではどこにも進学できなくなる」と親御さまが焦り、すぐにでも近所の集団塾や有名な個別指導塾に放り込みたくなる気持ちはとてもよく分かります。
しかし、学校のテストで30点以下が続いている場合、一般的な塾へ行かせるのはちょっと待ってください。基礎が完全に抜けた状態のまま、普通の塾のカリキュラムに乗せようとすると、かえって勉強嫌いを悪化させてしまう「罠」があるのです。
今回は、30点以下から脱出するために、普通の塾へ行く前に必ず知っておきたい「基礎の引き算勉強法」について解説します。
なぜ30点以下の子が「普通の個別指導塾」に行くと逆効果になるのか?
「個別指導なら、子どものペースに合わせてくれるから安心」と思いがちですが、ここに見落としがちな盲点があります。
・理由1:解説に使われる「言葉」がそもそも理解できない
学校の教科書や一般的な塾のテキスト、先生の解説は、それまでの基礎的な語彙や知識(小学校レベルの算数や国語の力)が身についている前提で進みます。30点以下の場合、解説に出てくる言葉や記号そのものの意味が分からず、先生の言っていることが「呪文」のように聞こえてしまい、座っているだけで苦痛になってしまうのです。
・理由2:わからない場所が「今の学年の範囲」ではない
普通の個別指導塾では、主に「今学校で習っている単元」や「次のテスト範囲」の対策を行います。しかし、30点以下になっている本当の原因は、今の範囲ではなく、数ヶ月前、あるいは「小学校時代の算数やアルファベット」の段階でつまずいているケースがほとんどです。過去の土台がグラグラのまま上に新しい知識を積み上げようとしても、砂上の楼閣のようにすぐに崩れてしまいます。
つまずきを克服!30点以下から脱出するための「基礎の引き算」3つのステップ
では、何から始めればいいのでしょうか。大切なのは、周りの進度を無視して、思い切って難易度を下げる「引き算」のアプローチです。
◆ ステップ1:プライドを捨てて「確実に解ける学年」まで戻る(引き算)
まずは、現在の学年のワークを一度閉じましょう。
数学でつまずいているなら、中1の最初の正負の数、あるいは小学校の「分数・小数の計算」や「割合」まで遡ります。英語であれば、単語のスペルや「be動詞と一般動詞の区別」という超・初期のルールまで戻ります。
「今さら小学生のドリルなんて……」と親子で抵抗があるかもしれませんが、ここが一番の踏ん張りどころです。「確実に100点が取れるレベル」まで思い切って戻る(引き算する)ことこそが、最も早くつまずきを解消する唯一の方法です。
◆ ステップ2:量をこなす前に「1つの基本問題」を徹底的に繰り返す
勉強が苦手な子に、大量のプリントや問題集をやらせるのは逆効果です。
ページを開いた瞬間にやる気が消え去ってしまいます。
まずは、学校の教科書やワークの、一番最初に載っている「例題」や「大問1の計算問題」のような、一番簡単な基本問題を1つだけに絞りましょう。それを、何も見ずに自力でスラスラ解けるようになるまで、3回も5回も繰り返します。あれこれ手を広げるのではなく、「この1問なら絶対に解ける!」という確かな武器を1つずつ増やしていくイメージです。
◆ ステップ3:親御さまは「点数」ではなく「行動」を褒める
30点以下が続いているお子さまは、「どうせ自分はバカだから」「やっても意味ない」と、強い劣等感を抱えています。
テストの結果(点数)だけを見て「もっと頑張りなさい」と声をかけると、子どもは責められていると感じて心を閉ざしてしまいます。
「結果は30点だったけど、テスト前に机に30分向かえたね」「ワークを2ページ終わらせられたね」と、結果ではなく【本人が起こした行動】を言葉にして褒めてあげてください。「親は自分の頑張りを見てくれている」という安心感が、次のステップへ進むエネルギーになります。
まとめ:30点以下は「これからの伸び代」の証拠
定期テストの点数が30点以下だったということは、お子さまの頭が悪いからでは決してありません。ただ「どこかでつまずいたまま、進んでしまった」というサインに過ぎないのです。
集団の中で周りと比べられて傷ついてきた子に必要なのは、みんなと同じカリキュラムをこなすことではなく、自分のつまずきに100%付き合ってくれる安心感です。
焦って普通の塾に駆け込む前に、まずは家で「1枚の簡単なプリント」から、お子さまのペースでリスタートしてみませんか。
『学校のテストが30点以下で、普通の塾にはとてもついていけそうにない…』とお悩みの親御さまへ。Preステップオンラインでは、周りの進度を完全に無視し、お子さまのつまずきの原点(小学校レベルなど)まで一緒に戻って、マンツーマンで優しく家庭学習の仕組み化をサポートしています。まずは無料体験レッスンで、お子さまに合わせた『引き算の勉強法』を体験してみませんか?

原 匠(はら たくみ)
Preステップオンライン 統括責任者。15年以上にわたり、不登校や行き渋り、発達特性を抱える多くのお子さまとその親御さまの学習・メンタル支援に携わる。教育のプロとして、単なる知識の詰め込みではない「一人ひとりの興味関心から広がるオーダーメイド型の家庭学習システム」を提唱し、数多くの家庭の悩みを解決に導いている。