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不登校だと内申点はどうなる? 高校受験への影響と今からできること【中学生】

不登校だと内申点はどうなる? 高校受験への影響と今からできること【中学生】

不登校で内申点が心配になったとき、まず知ってほしいこと

「学校を休む日が増えてきたけれど、内申点はどうなるんだろう」「テストを受けられていないけれど、高校受験に影響しない?」「今から勉強させないと、進路の選択肢がなくなる?」。中学生のお子さまが学校へ行けない日が増えると、欠席だけでなく、成績や高校受験まで心配になる親御さまもいると思います。

特に中学2年生になると、高校受験が少しずつ現実的になってきます。インターネットで「内申○点」「欠席が多いと不利」といった情報を見るほど、「今すぐ何とかしなければ」と焦ることもあるでしょう。

もちろん、内申点や高校入試について正しい情報を知ることは大切です。ただ、Preステップオンラインでは、最初から「どうやって内申点を上げるか」だけを考える必要はないと思っています。

まず確認してほしいのは、「お子さまは、これからどんな進路へ行きたいと思っているのか」ということです。すでに行きたい高校があるなら、その高校ではどのような選抜方法がとられているのか、何が評価材料になるのかを確認します。まだ決まっていないなら、全日制だけでなく通信制高校なども含めて、どのような進路なら本人が考えられそうかを一緒に探してみます。 

この記事では、不登校と内申点について知っておきたい制度を整理したうえで、学校への確認方法、定期テスト、出席扱い、進路、勉強の進め方まで順番に考えます。すべてのお子さまに共通する一つの正解ではないので、「こういう考え方もあるんだ」と、これからの動きを考える参考にしてください。

不登校だと内申点はどうなる?

一般に高校入試で「内申点」と呼ばれるものは、中学校の調査書に記載された各教科の評定を、入試の選抜方法に応じて点数化したものを指します。ただし、どの学年の評定を使うのか、どのように点数化するのか、調査書をどの程度選抜に使うのかは、地域や高校、選抜方法によって異なります。

そのため、「不登校だから内申点は必ず○点になる」「中2で休んだから、この高校は受けられない」と全国一律に考えることはできません。また、中学校の学習評価はテストの点数だけでなく、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点を基本として行われています。

まずは、現在お子さまが学校でどのような評価になっているのかを確認することから始めてみてください。

学校を休んでいても、学習が成績評価につながる場合があります

不登校のお子さまが学校外や自宅で行った学習については、一定の要件を満たす場合、学校の判断でその成果を成績評価に反映できる仕組みがあります。つまり、「学校へ行っていないから、家で勉強しても成績には何も関係ない」と最初から決まっているわけではありません。

ただし、自宅で勉強すれば必ず評定がつくわけでもありません。学校が学習状況を把握できているか、学校の教育課程との関係はどうかなども関係するため、現在行っている学習をどのように学校へ共有すれば良いか相談することが大切です。

不登校のお子さまの内申点が気になったときに現在の成績や定期テスト、自宅学習、希望する進路を確認する図解

定期テストを受けられないときは、学校に相談してみる

学校へ行けない時期に、「内申点のためにテストだけでも受けてほしい」と考える親御さまもいると思います。ただ、お子さまによっては、ふだん登校できていない中で、テストの日だけ教室へ行くことが難しい場合もあります。

そんなときは、別室で受けられるか、ほかに対応できる方法があるか、テストを受けられなかった場合に別の評価材料があるかを学校へ確認してみてください。学校によって対応は異なるため、一つの方法だけを前提にする必要はありません。

テストを受けられなかったことだけで「もう内申点は無理」と決めず、今のお子さまにできる方法がないかを学校と一緒に探してみることが大切です。

出席扱いになれば、内申点の問題はすべて解決する?

不登校のお子さまが自宅でICT等を活用して学習している場合、一定の要件を満たせば、校長の判断で指導要録上の出席扱いとすることができます。また、一定の要件を満たす学習成果については、学校の判断で成績評価に反映できる場合もあります。

ただし、「出席扱いになった」ことと、「すべての教科の内申点が自動的に上がる」ことは同じではありません。 出席扱いにできるか、自宅学習をどう共有するか、その学習成果を成績評価に反映できるかは、それぞれ学校へ確認してみてください。

出席扱い制度について詳しく知りたい場合は、「【出席扱い】不登校でも自宅学習を出席に!認めてもらう新常識」も参考にしてください。

まずは「どんな進路へ行きたいか」を親子で考えてみる

制度を確認したら、次に考えたいのが、お子さまがどんな進路へ行きたいのかです。「内申点は高い方が良いから、とにかく上げる」と考えるだけではなく、進路から逆算して考えてみます。

すでに行きたい高校が決まっているなら、どのような選抜方法がとられているのか、調査書や当日の学力検査など何が評価材料になるのかを確認します。まだ進路が決まっていない場合は、全日制だけを前提にせず、通信制高校なども含めて、どのような進路なら本人が考えられそうかを話してみても良いでしょう。 

内申点の数字だけを見て進路を決めるのではなく、行きたい進路ではどのような選抜が行われるのかを確認する。こういう順番もあります。 

ネットの「内申○点なら大丈夫」をそのまま信じない

志望校を調べると、「内申○点が目安」「このくらいなら合格圏」といった情報が見つかります。参考にはなりますが、それだけで判断する必要はありません。

地域によって入試制度や内申点の計算方法は異なりますし、地元の中学校が持っている進路データの方が参考になる場合もあります。Preステップオンラインでも独自のデータを確認しますが、学校の先生がどのように見ているかもあわせて確認します。

ネットの情報、学校の先生、最新の入試情報、志望校の募集要項など、できるだけ複数の情報を照らし合わせて考えてみてください。

希望する進路が見えてきたら、まず本人の志望度を確認する

希望する高校の選抜方法や現在の学習状況を確認していくと、これからどのような準備が必要になりそうかが少しずつ見えてくる場合があります。そのとき、Preステップオンラインでは、本人の志望度 → ほかの選択肢の可能性 → 今後の学習という順番で考えます。

まず、本当にその高校へ行きたいのかを確認します。志望度が高ければ、「この進路を目指すなら、今より勉強が必要になる可能性もあるけれど、どう思う?」と本人にも確認します。

もし「今は難しい」と感じているのであれば、いきなり勉強量を大きく増やさなくても良いと思います。まずは今できるペースから始め、本人が「もう少しがんばりたい」と思えるようになったときに、そこから勉強量を増やす方法もあります。

不登校のお子さまの志望度とほかの進路の選択肢を確認してから今後の学習を考える図解

お子さまは「なぜ勉強するのか」に自分なりの答えを持っていますか?

これからの学習を考えるとき、お子さま自身が「なぜ自分は勉強するのか」について、自分なりの答えを持っているかも見てみてください。 

親御さまが「受験のため」「内申点のため」と説明しても、それがお子さま本人の理由になっているとは限りません。「この高校へ行きたい」「将来やりたいことがある」「この教科がわかるようになりたい」など、本人なりの理由があれば良いと思います。

親御さまが何度話しても答えが見つからない場合には、第3者に頼る方法もあります。学校の先生、塾、学習支援に関わる人など、一人に絞らず、いろいろな人の話を聞きながら考えても良いと思います。

モチベーションが上がらないときは、教科や単元を変えてみる

「勉強のやる気がないから無理」と決める前に、何でお子さまの様子が変わるのかをいろいろ試してみます。例えば数学に強い抵抗があるなら別の教科へ変える、今の単元が難しければ以前わかっていた単元へ戻る、といった方法です。

中2だから、必ず中2の内容だけを進める必要もありません。中1の内容にわからないところがあれば、そこから学び直します。土台がない状態では、その上に新しい知識を積み重ねても身につきにくいからです。

できるところから始めて、お子さまの様子を見る。反応が変わらなければ、その方法に固執せず、また教科や単元を変える。決めた方法を守ることより、お子さまにあう方法を探すことを大切にしてみてください。

提出物は、できそうなら出す。でも無理はしない

提出物も学習状況を確認する材料になり得るため、今のお子さまができそうなら、提出する方向で考えて良いと思います。

ただし、「内申点のためだから全部やりなさい」と、今のお子さまには難しい量まで無理に求める必要はありません。提出することだけが目的になり、勉強への抵抗が強くなっているなら、進め方を変えてみてください。

学校には、確認できることをできるだけ聞いてみる

不登校のお子さまの内申点については、親御さまだけで予想するより、学校から情報を得ることが大切です。

・現在どのような成績評価になっているか
・定期テストを受けられなかった場合はどうなるか
・別室などでテストを受けられる可能性はあるか
・提出物はどのように評価されるか
・遅刻・早退・別室登校はどのように扱われるか
・自宅学習をどのように学校へ共有できるか
・出席扱い制度を利用できる可能性はあるか
・欠席中の学習成果を成績評価に反映できるか
・志望校について、学校がどのような進路情報を持っているか

情報は少ないより、多い方がその後の選択を考えやすくなります。 「評価材料が足りない」と言われた場合も、別の課題、自宅学習の共有、別室でのテストなど、ほかにできる方法がないか相談してみてください。

内申点・進路・勉強の話を一度に全部しない

親御さまが焦っていると、「高校どうする?」「内申点はどうなるの?」「提出物は?」「テストは?」「勉強しないと」と、一度にすべて話したくなることもあると思います。 

でも、一気に全部を話そうとしなくても良いと思います。今日は進路について少し話す、別の日に勉強について話す、今日は受け止めるのが難しそうなら話さないなど、お子さまの様子を見ながら言い方とタイミングを考えてみてください。

親御さま自身が不安でいっぱいの場合には、先に学校の先生や第3者へ相談する方法もあります。親御さまの中で情報や気持ちを整理してから話すことで、お子さまへの伝え方が変わることもあります。

内申点だけを見ず、お子さまの気持ちと進路を一緒に考える

不登校のお子さまの内申点が心配になるのは自然なことだと思います。高校受験を考えるのであれば、現在の評価や入試制度について情報を集めることも大切です。

ただ、内申点の数字だけを見て、親御さま一人で「今すぐ何とかしなければ」と焦る必要はないと思います。お子さまはどんな進路へ行きたいのか、その進路ではどのような選抜が行われるのか、今はどこまでなら取り組めそうなのか。一つずつ確認してみてください。 

親子だけで答えが見つからない場合は、第三者に頼っても良いと思います。一人で決める必要もありません。お子さまの気持ちに寄り添いながら、親御さま自身も一人で抱え込まず、いろいろな人の力を借りてください。

親御さまが悩みながらこの記事までたどり着いたことも、お子さまのことを考えて動いた一つの行動だと思います。何が正解かわからないこともあると思いますが、この記事がこれからの動きを考える少しでも一つの参考になれば幸いです。

親子だけで整理できないときは、一緒に考える人を増やしてみる

進路、内申点、現在の学習状況を一つずつ調べても、「結局、うちの子の場合は何から始めれば良いんだろう」とわからなくなることもあります。

Preステップオンラインでは、一人ひとりのお子さまの状況や理解度にあわせながら、オンラインでの学習をサポートしています。学校の授業進度だけにあわせるのではなく、必要に応じて以前の学年や単元へ戻り、今わかるところから学習を作っていくこともできます。

ご相談は、基本的には親御さまとお子さまが一緒にお話しいただくことをおすすめしています。ただ、お子さまがまだ相談する気持ちになれていない場合には、親御さまだけでご相談いただくこともできます。

「何から考えれば良いかわからない」という段階でも、まず状況を整理するところから始めてみてください。

著者情報

【Preステップオンライン 統括責任者 原匠の顔写真】

原 匠(はら たくみ)
Preステップオンライン 統括責任者。15年以上にわたり、不登校や行き渋り、発達特性、完璧主義などによる学習の悩みを抱える多くのお子さまとその親御さまのサポートに携わる。教育のプロとして、単なる知識の詰め込みではない「失敗を歓迎し、一人ひとりの安心できる場所となるコミュニケーション重視の家庭学習システム」を提唱し、数多くの家庭の悩みを解決に導いている。

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