保健室登校中の勉強、どうすれば？無理なく進める学習のコツ

　お子さまの「学びたい」という気持ちを大切に育むため、ご家庭と学校が連携してできる支援を見ていきましょう。

◆ポイント1：子どもの「心と体」を最優先にする
まず大切なのは、その日の体調や気持ちに合わせた学習内容を選ぶこと。
◎「今日は疲れて眠たいから簡単な復習だけ」
◎「調子がいいから新しいことに挑戦する」
など、柔軟な対応が安心感に繋がります。たとえ5分でも、本人が「できた」と感じられる経験を積み重ねていきましょう。

◆ポイント2：本人が「やりたい方法」で学ぶ
従来の教科書やプリントだけでなく、タブレット教材や音声教材など、お子さまが最も集中しやすい学習ツールは何か、学校に相談してみましょう。また、
◎「一人で静かにやりたい」
◎「先生に質問をしながら進めたい」
といった本人の希望を尊重することで、学習への主体性が育まれます。

◆ポイント3：「学校との連携」でサポート体制を作る
教室での学習状況や友人関係について、担任の先生と定期的に情報共有することが不可欠です。これにより、お子さまは孤立感なく、安心して保健室で過ごせます。また、必要に応じて
◎養護教諭
◎スクールカウンセラー
といった専門家と連携し、学校全体でサポート体制を整えていきましょう。

　保健室での時間は、お子さまが自信を回復するための大切な充電期間です。ご家族は周りと比べず、その子だけのペースと小さな成長を認めてあげてください。その安心感が、次の一歩を踏み出すための何よりの力となります。