発達障害のお子さまの家庭学習を楽しくする方法

◆10分から始める小さな一歩
発達障害のお子さまは、短い時間で学ぶのがおすすめです。10分だけ国語の絵本を読んだり、算数の簡単な計算をしたりしてみましょう。タイマーで10分を区切ると、お子さまは集中して取り組めます。集中力が続かないときは5分でも大丈夫です。問題を解いた後は「3問できたね、えらい！」と褒めてあげると、自信が育ちます。そうして自信がついたことで、算数が好きになったことも。集中力に合わせて、気軽に始めてみましょう。

◆好きなものを学習に取り入れる
興味があることを学習に活かすと、勉強がワクワクする時間になります。車が好きなら、英語の単語に車の絵を添えてみましょう。カラフルなペンやシールでノートを飾ると、やる気につながります。週に1回、好きなものをテーマに学ぶ時間を取るのがおすすめ。たとえば、動物好きの子が動物の名前を英語で覚え、英語を毎日勉強できるようになった例もあります。「好き」を取り入れると、学習がぐんと楽しくなります。

◆5分の対話でやる気を引き出す
保護者の温かい声かけは、やる気を大きく育てます。学習後に5分、「今日、どんな勉強が楽しかった？」と話してみましょう。たとえば、漢字を1つ覚えたあとに「すごいね、かっこいい！」と言うと、嬉しくなり、安心感が増します。週に1回、頑張りをメモして「よく頑張ってるね」と伝えると、学習が続きやすくなります。こうした対話が、自信につながります。

　発達障害のお子さまの家庭学習は、工夫で楽しく自信を伸ばせます。10分から始め、好きなものを取り入れ、5分の対話でやる気を引き出しましょう。保護者の優しいサポートが、学力と笑顔を育てます。今日から試してみませんか。