年々増加する不登校児童生徒2023年は約35万人実はもっといる？

　先ほど挙げた約35万人という数字は年間で30日以上欠席した児童生徒の数です。そのため、登校はしているが精神的に無理をしている状態にある「行き渋り」や欠席と登校を繰り返す「五月雨登校」を考慮するとその数は増加することが考えられます。お子さまが不登校になったときどのように対応したらよいのかわからない保護者の方が多いと思います。完全に不登校になってからではお子さまのメンタルケアの難易度が高くなります。お子さまが不登校になってからではなく、「行き渋り」や「五月雨登校」のときに、適切な対応が少しでもとれるように知識を付けておきましょう。
　ただ、不登校のお子さまへの対応に正解はありません。お子さまとコミュニケーションをとりながら、何が心配か、将来どうしたいかなどを一気に聞くのではなくひとつずつお子さまと確認をしていきましょう。
　不登校になりやすいのは学年替わりや進学がある4月、ゴールデンウィークや夏休みの長期休暇明け、初めての定期テストとなる1学期期末テストがある時期などです。これらの時期はお子さまの気持ちや様子の変化に気を配って見てください。

　不登校になったお子さまへの対応はさまざまな経験者からアドバイスをいただきながら進めていきましょう。すべてを実行するのではなくお子さまや保護者に合っているかを気にしながら進めてください。決してひとりで抱え込むのではなく多くの人の助けを受けながらお子さまと向き合っていきましょう。